発達障害人生初のアルバイトは「誰でもできる」と言われているコンビニ

自分が発達障害かもしれないと不安でいっぱいの高校生活が終わり、いよいよ大学生活がスタートしました。高校時代はアルバイトをしなくても済みましたが、大学生活はアルバイトをせざるを得ませんでした。

アルバイト先に選んだのは「誰でもできる」と言われているコンビニ

アルバイト先として候補に挙がったのが、発達障害を抱える方が一番選んではいけないと言われるコンビニのアルバイトでした。アルバイト先としてコンビニを選んだのには理由がありました。
世間一般では、「コンビニのアルバイトなんて誰でもできるでしょ!」という風潮がありますが、世間の一般常識に当てはまらなかった私には、コンビニのアルバイトがとてつもなく難しい仕事に思われました。また、ネットでも発達障害に一番向いていないアルバイトはコンビニと言われていました。

当時は自分が本当に発達障害か分からなかったことから、「もしコンビニのアルバイトが勤まれば実は発達障害ではないのかもしれない」と、コンビニのアルバイトが勤まるかどうかで、自分が発達障害かそうではないのかを確認する目的で、コンビニのアルバイトを選びました。

コンビニのアルバイトはやっぱり向いてなかった…

案の定コンビニのアルバイトは私にとって難易度が高く、全く向いていない職業でした。世間一般で言われている、「コンビニのアルバイトは誰でもできる」というワードは私の心を深くえぐってきました。このワードは発達障害を抱える方にとっては辛いワードなのではないでしょうか。コンビニのアルバイトは同時に並行して作業を行う、マルチタスクの能力が求められます。また、コンビニ業務は思っていた以上にやることが沢山ありました。ざっとコンビニ業務は以下のような業務をこなす必要があります。

接客、レジ打ち、商品の陳列や補充、検品、発注、店内の清掃、公共料金、オンライン決済、通販販売、宅配便、切手やはがき、レターパックの販売、揚げ物などの準備や片付け・・・等数えあげたらキリがありません。タバコの銘柄を覚えても、いざお客様から注文があると頭が真っ白になってしまい、あたふたしてしまうことも多くありました。

コンビニ業務の中でもレジ打ち作業は一番苦手でした。レジの機械操作に中々慣れることができず、よくレジの打ちミスもしていました。レジの清算金額が合わずに注意を受け、その後苦手意識からミスを多発してしまい、どんどん負の連鎖へと入りこんでしまいました。

レジではおつりを渡すときなどに簡単な計算能力が必要とされましたが、すぐに計算することができずに、金額を間違えて渡してしまうこともありました。学問としての数学は得意でしたが、小学生でもできるような簡単な暗算ができないのも、自分自身不思議でなりませんでした。

結局周りに迷惑をかけてしまうことに耐えられず、コンビニのアルバイトを続けることが難しくなり、2か月程で辞めることとなりました。その後しばらくは「コンビニのアルバイトがまともにできない自分はやはり発達障害なのか…」と絶望していました。

しかし、その後発達障害の私にとってまさに天職と呼べるアルバイトと出会うことになります。

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