「過集中」は発達障害の強み

発達障害の特性のひとつに「過集中」があります。今回の記事では、凄まじいパワーと潜在能力を秘めている「過集中」についてお話します。

目次

発達障害の特性「過集中」とは

過集中とは読んで字の如く、過渡に集中した状態のことを言います。発達障害を抱える方の中には、一度集中しはじめるとと寝食も忘れるほど何かに没頭し、素晴らしい成果を生み出す人がいます。発達障害と聞くと落ち着きがなく、集中し続けることが困難なイメージもありますが、時に自分のやりたいことや興味のあることに対しては物凄い集中力を発揮することができます。

私自身も「過集中」の特性があり、興味のないことに関しては全く頭に入ってきませんが、自分の興味のあることに関しては時間が経つのも忘れて没頭し続けてしまいます。私は趣味でプログラミングをやっていますが、プログラミング作業が好きで、作業をしている時は時間が経つのが早く、朝初めて食事もロクにとらずに気づいたら夜中になっていることもしばしばあります。

凄まじいパワーを見せる過集中の強み

周りが見えなくなる程熱中してしまう過集中の特性は以下のようなものがあげられます。

興味のある分野に関しては集中力を持続し楽しみながら作業できる

興味のある分野に向けられる集中力の高さは圧倒的パワーを誇り、長時間作業しても苦痛にならず楽しんで作業を行うことができます。この特性を活かして自分の好きなことを仕事にすることができれば、仕事に行くのが苦痛にならず、長くその仕事を続けていくことができます。

高い集中力から精度の高い成果物を生み出すことができる

その集中力の高さから、質の良く精度の高い成果物を生み出すことができます。

私自身趣味でプログラミングをしていますが、公務員として働いていた時にはプログラミングの知識を活かして、仕事を効率化するシステムやデータベースを作り、事務作業の効率化に貢献することもできました。

圧倒的パワーを誇る過集中にも弱みは存在する

過集中は上記のような強みもありますが、反面弱みも存在します。

興味のあること以外に対しては、集中力を持続するのが難しい

人並以上にパワーを発揮するのはあくまでも興味のある分野に限られるので、全く興味のない分野に関して集中力を持続するのが難しくなります。その為自分の興味のない仕事に就職してしまうとただただ苦痛が伴う為、職業選びには慎重になった方が良いでしょう。

私自身の例では、公務員で働いていた際に元々やらなければならない通常業務そっちのけで作業効率化システムの構築に没頭してしまうことがありました。

過集中が切れた時に、疲れや脱力感が一気にのしかかってくる

寝食も忘れるほど好きなことに没頭している間は、疲れを全く感じませんが、没頭していた作業が終わると、それまでの疲れが一気にのしかかってきます。回復するまでに時間もかかるので熱中していると思ったら、休憩を入れながらペース配分を考えて作業をする必要があります。

過集中は強力なパワーを秘めていますがどんな人であれ限界はあります。作業する時間をあらかじめ決めるなどして、休息をとりながら作業をすることで、「過集中」の特性をより良い効果として発揮することができるのではないでしょうか。

コメント