前回の記事では発達障害を抱える人には向いていないと言われるコンビニのアルバイトに挑み、見事に仕事内容が合わずに約2か月ほどで退職をしたことについてお話をしました。コンビニのアルバイトを辞めた後はしばらく無気力な生活を続けていました。
目次
塾講師のアルバイトは天職だった
なんとなく求人情報誌を眺めていた時に個別指導の塾講師のアルバイト求人があったので、その場で応募し、簡単な筆記試験を受けた後塾講師のアルバイトを始めることになりました。個別指導の塾講師は発達障害を抱える私にとってはノンストレスな仕事内容で、大学生活の4年間働き続けることができました。
塾講師を4年間続けてみて感じたことは、発達障害を抱える私にとってコンビニのアルバイトとは比べ物にならないほど塾講師は非常に働きやすい環境でした。
私は元々勉強することは好きで、ある程度学問に関しての知識はありましたが、それまで日常生活で学校の勉強が活かされたこともないし、社会に出ても活かす場なんてないと思っていました。しかし、塾講師のアルバイトは最大限に学校の勉強を活かせることができました。以下に発達障害を抱える方が塾講師のアルバイトをするメリットを挙げてみました。
発達障害を抱える人が塾講師をアルバイトとして選択するメリット
その日の授業内容が決まっているので、授業の予習をすることで対応できる
コンビニなどでは不特定多数の人相手に臨機応変に対応しなければなりませんが、塾のアルバイトは特定の生徒に対してその日やる授業内容が明確に分かっています。テキストの問題を実際に解いたり予習することで、当日教える内容や、生徒からどんな質問がくるかをあらかじめ予想することができるため、その場での対応もし易くなります。
1コマ(90分)毎に休憩があるので、一休みしながら仕事できる
発達障害を抱える人の多くは疲れやすい体質で、長時間労働することに困難を感じる方が多いと言われています。その理由として、ミスをしないよう健常者以上に集中力を持続したり、周りの音などに過敏になり必要以上に情報が入ってきてしまうからです。
塾の職場環境は比較的静かで、授業は1コマ(90分)単位で区切られている為、こまめに休息をとりながら自分のペースで仕事をすることができます。
対子供相手なので、対大人の接客と比べて求められる能力のハードルが低い
発達障害を抱える方は他人とコミュニケーションをとることが苦手な人が多い傾向にあります。対大人ではそれなりの接客能力が求められますが、塾のアルバイトでは小学生~高校生に対して授業を行い、特定の生徒を持つことになるので、何度か接していく内に各生徒の扱い方にも慣れていくので、段々とコミュニケーションがとりやすくなっていきます。
学校で学んだ知識が仕事に活かせる
塾のアルバイトは今までに自身が学校で学んできたことをそのまま仕事に活かすことができます。新しく仕事を覚える事は少ないため、情報過多でパニックをするなく比較的スムーズに職場環境に適応することができます。
上記メリットは発達障害を抱える方にとっては好都合な職場環境と言えるのではないでしょうか。元々疲れやすい体質の私でも肉体的疲労も少なく、一般的な大学生が遊べるくらいのお金も稼ぐことができたので塾講師のアルバイトは本当に向いていると思いました。
塾講師のアルバイトがきっかけで自分に自信が持てるようになった
勉強以外に得意と思えるようなことがなかった私は幼少期から自尊心が低く、将来働くことに対して不安と恐怖感しかありませんでした。実際コンビニのアルバイトがまともにできなかった時に心は完全に折れてしまいましたが、塾講師のアルバイトと巡りあい、心境は少しずつ変化していきました。
自分が教えたことで、生徒の成績が上がったり希望の高校や大学に進学するのを見て、塾講師をするやりがいや楽しみを見出すことができました。
もしも発達障害を抱えどのアルバイトをしようか悩んでいる方は、塾講師は比較的働きやすい環境であるためオススメします。
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