発達障害を抱える私が公務員を選んだワケ

公務員は世間がイメージしているほど楽な仕事ではなく、正確かつ迅速な対応等を求められました。発達障害持ちの方で公務員を目指している方は、私の公務員時代の体験談を参考にしていただければと思います。

目次

何故公務員を志望したのか

私は理系大学出身で、情報システムを専門に学んでいました。
大学時代の周りの友達は卒業後はメーカーやSEに就職する人が大半で、少数ですが技術系の公務員になる人もいました。そんな中私は大学で学んだこととは程遠い、公務員(一般行政職)を将来の就職先として志望しました。周りを見渡してもわざわざ理系の大学に進学し、一般行政職の公務員試験を受ける人はほとんどいませんでした。
幼少期から周りとの違和感を感じ続けていた私は将来の職業選びに敏感になっていました。
高校の進路選びでは、「理系なら就職に有利そうだし、大学で将来の夢を決めれば良いだろう」という先延ばし精神で、とりあえず大学に進学することにしました。
大学3年の前半までは周りが就職活動の準備をする中、行動力のない私は焦りを感じながらも何もせず、ただ周りが慌ただしく就職活動する様子を見ているだけでした。

いよいよ就職先を決めなくてはいけないと思い、就職先の候補としてあがったのが公務員でした。

公務員に対して感じていたイメージ

漠然とネットの情報や近くの役所の雰囲気を見て感じていた私の公務員のイメージは以下のようなものでした。

・雇用と収入が安定していて、給料も高そうっ!

・ノルマもなく急かされながら仕事をしなくてすみそうっ!

・仕事はまったりしていて9時~17時で残業もなさそうっ!

・仕事内容はそこまで難しそうではなく、誰でもできそうっ!

・土日は必ず休みで、プライベートも自由に楽しめそうっ!

このような公務員に対するイメージから、当時発達障害の疑いがあって不器用な自分でも、多少の努力は必要だが問題なく働き続けることができるだろうと思ったからです。しかし、実際に働いてみて私の公務員に対するイメージは完全に崩れ去ることとなります。

公務員時代の体験談をお話する前に、公務員試験について軽く触れたいと思います。

地方公務員試験(一般行政職)の流れ

まずは地方公務員(一般行政職)の大まかな流れについてご説明します。

地方公務員試験年間スケジュール

地方公務員を受験する場合、試験を受ける前に「受験の申し込み」をしなくてはなりません。各地方公務員の試験によって申し込み期間は異なりますが、早いところだと5月初旬から試験が始まります。各地方公務員のおおまかなスケジュールは以下のとおりです。

5月初旬・・・東京23区(特別区I類)、東京都I類

6月中旬~下旬・・・都道府県庁、政令指定都市

10月中旬・・・市役所、町・村役場

どの試験も土日のどちらかに実施され、受験料も無料です。受験には年齢制限がありますので、年齢制限の条件を満たしていればどこでも受験することができます。(※特別区I類と東京都I類のように試験日が被る場合があるので受験日は事前にしっかりと確認してください)

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