苦労した公務員試験を突破し、大学卒業後いよいよ公務員として働き始めることになります。公務員として働く前は一生公務員として働く覚悟で、やる気と希望に満ち溢れていました。しかし現実は思っていた以上に辛く、厳しいものでした。
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同期は皆キラキラと輝いていた
10月の内定式以来、同期全員が初めて顔を合わせます。公務員を就職先に選ぶ人はおとなしそうで、地味な人が多いと勝手に想像していましたが、実際は明るそうな人が多く皆キラキラと輝くオーラを放っていました。皆コミュニケーション能力も高く、初めて顔を合わせているにも関わらず和気あいあいとした雰囲気が既につくられ始めていました。すぐにグループLINEが作られ、飲み会や旅行の計画の話などで盛り上がっていました。
公務員初の配属先は予想もしなかった「税務課」・・・
辞令交付式が始まり同期の配属先が決まっていきます。自分がいつ呼ばれどこの配属になるか期待と不安でいっぱいだったのを今でも覚えています。私の名前が呼ばれ、配属先が言い渡されました。配属先は私が全く予想していなかった税務課であることが分かりました。
税務課は大きく「課税グループ」と「納税グループ」の2つにグループが分かれていました。
課税グループ
主に住民税額の決定業務を行います。住民税は前年1月~12月の合計所得金額に対してかけられる税金です。住民税の支払い方法は2通りあり、①毎月の給料から会社が税金分を差し引いて支払う「特別徴収」②年4回に分けて自分自身で納付する「普通徴収」があります。どちらも毎年6月末から税金の支払いがスタートしますので、その期日までには税額の決定をして、納付書を会社または個人に送付しなければなりません。その為1~6月が繁忙期となります。
納税グループ
課税グループで税額を決定した後に会社または個人宛に納付書が送付されます。本来税金は期日までに支払わなければなりませんが、100%期日までに納付されるわけではありません。生活状況の変化により税金が支払えない人や、税金を支払う意思がない人等により、税金の滞納が発生します。この滞納金の徴収をするのが「納税グループ」の仕事になります。滞納金回収の為、場合によっては預金や給料、生命保険などの差押え業務を行います。
所属する部署は「課税グループ」
私が所属するグループは「課税グループ」でした。当初はパソコンに向かって税金の計算をひたすらする業務としかイメージがありませんでした。しかし、仕事を始めていく内に当初の予想とは裏腹に同時にいくつもの業務をこなす必要があることが分かりました。
次回の記事では発達障害を抱える私が公務員として働いて実感した「公務員として働く上で必要な能力」についてお話したいと思います。
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