4コマで自己紹介
自己紹介を本気ですると何万文字になるか際限ないので、ざっくり4コマ漫画をつかって自己紹介します
玉子キャラの誕生
4コマ漫画作成を続けている(いた)が、そこまでに至る経緯は、それはもう沢山の紆余曲折があり、現在に至ったわけである。
私はうつ病を患っており、誰かに助けを求めるように、3年とういう長い期間を経てTwitter(いっちゃん@うつ玉子)を再開した。
それが全ての始まりだった。
SNS関連にはアイコン、つまり自分というキャラクター設定をする作業は避けて通れない。自分とは何か、ただフリー素材のアイコンを設定するのではあまり本来の自分とはいえない。
自分は周りから見てどういう存在だったか、過去の自分と向き合い真面目に自己分析を始めたのである。
そこで「はっ!!!」と思い出したことがあった。
そういえば自分にはあだ名があったな、そう王子である。
全く本当に自慢話ではないが、容姿の面では褒めていただけることが多く、仕事も涼しい顔でそつなくこなしているように見えたので、前職場では周りからあだ名で王子と呼ばれていた。
しかし、
本当の自分は違った。
うつ病でメンタルクリニックに通院しながら薬を服用し、毎日死に物狂いで働いていたのである。
また、内面はドジで不器用、様々な欠点を抱えていたがそれをひた隠しにして笑顔を振りまき、自分を押し殺した挙句、最終的には業務量、人間関係に耐えられず、仕事を自主退職することとなった。
そんな過去を思い出し、自分とは一体何か。考えに考え、いきついたのが
玉子である。
玉子、王子という漢字に「点」をつけたら玉子。そこには深い意味がある。
華やかなイメージを連想させる王子とはかけ離れた、欠点だらけの存在の自分。
そう、「点」が欠けていたのである。
目指すべきは王子ではなく、美点、利点の「点」がついた玉子になりたいと思った。
玉子とういうキャラクターが生まれた瞬間である。
玉子キャラ創生からの広がり
自身でも納得できるキャラクターが出来上がり、Twitterではその ザ・シンプル な玉子をアイコンとし、今の心境、過去の出来事をポツポツとツイートし始めたところ、有難いことに沢山の共感や励ましのお声をいただくようになった。
玉子とういうキャラクターを通して、人との繋がりが広がり始めたのである。
人との繋がりが広がることで、さらに世界が広まった。
世の中には自分以上に苦しんでいる人がいる。自分の倍以上の薬を服用しながらフルタイムで働いている。
そんな人たちが、他人を思いやり、励ましのメッセージや精神障碍者支援のアドバイスをしているのを見るうちに、ボロボロの自分でも何か人の為になりたい。
そんな欲求が生まれ始めたのである。
玉子を使った自己表現
玉子にはその名前の由来以外にも、特徴がある。
自身の日々のメンタル状態に合わせて、玉子に「ヒビ」が入るのである。ヒビの多さを自身のメンタルバロメータとして表現した。
Twitterではアイコンを何度も自由に変更できたので、メンタルがやや不調な時は、
少しヒビが入っている。このアイコン時であれば、Twitterも見れるしツイートもできるようなメンタル状況である。
ここまでヒビが入ると、だいぶメンタルは不調である。
Twiiterのアイコンもこれにしておくことで、周りも察してくれ、ダイレクトメッセージをくれたりする方もいた。
ここまでヒビが入るともはや、1日ベッドに横たわるくらいしかできないレベルである。勿論Twitterを開くこともできない。
このように日々、ヒビの変化で自己を表現することで周りに自分の状態を表現するという手法を学び得た。
玉子が誰かの癒しキャラクターになり始める
玉子のアイコンを自由に変化させ、メンタル不調を表すことで、『玉子面白いですね!!』『かわいいですね!!』『今日の玉子はどんな感じなのか楽しみですよ!!』
有難いことに、そんな言葉を貰うことが増えてきた。
そう、玉子のキャラクターを通して誰かの癒しや、楽しみを創出していることに気づいたのである。
そうなると、もう止まらない。
もっと誰かの癒し、励まし、楽しみを創出したい欲求に駆られた。
Twitterを再開した初期、沢山の人たちに助けてもらった分、沢山の人たちに恩返しをしたい想いが強くなっていたのである。
アイコンをただ変化させるだけでは、弱い。
そこで始まったのが、4コマ漫画『うつ玉子の回顧録』である。
4コマ漫画『うつ玉子の回顧録』
何故4コマ漫画で伝えたかったのか、今では思い出せないが、メンタルクリニックの帰り道、神社で猫に遭遇したことを4コマ漫画でツイートした。
たったこれだけ。
言葉も何もない。それでも多くの方から、いいね!!やコメントをいただいた。
そこで、もしかしたら、4コマでうつの日常を表現したら、もっと沢山の方に笑いや、共感、情報の提供できるのではと考えるに至った。
その次に作成したのが
少しだけ4コマ漫画にも成長がみられるように感じる。
今回はうつの日常をテーマに作成したので、神社猫の4コマ漫画以上に反応があった。
その日以降、4コマ漫画でうつの日常を毎日表現していこう、やってみようと決心したのである。
いまではここまで成長した。
4コマ漫画作成に付随して得られたもの
4コマ漫画をただ作成するのは簡単に見えて意外と難しい。
限られた4枠の中で物語を完結させなければならないからだ。
4コマ漫画を通じて得られたものがいくつかある。
発想力
起承転結を意識し、さらに笑いや豆知識を各コマにちりばめるのである。過去に自分が経験した事、日常で起きたことを考えながら4コマ漫画を作成する作業には発想力や、物語を4コマ漫画に落とし込むアウトプット能力が必要である。
発想力を養うことで新たな発見もあった。
例えば[ 題 お薬整理術 ]
これは自身の薬の管理がうまくなく、それを改善しようと試みたのである。
この4コマ漫画をきっかけに、Twitterでは、同じようにお薬管理法を真似していただいたり、さらに徹底した管理術を教えていただいたりと、双方にメリットのある4コマ漫画となった。
技術力
技術力は素材やアイコンの作成技術力である。基本的にアイコンはフリー素材を用いるが、玉子だけはそうもいかない。
玉子の感情の変化を表現させるために、素材作成やアイコン作成の技術力がついた。
これによって、ラインスタンプを作成→審査を通過→販売するまでに至った。
人脈
これが最も自身にとって大事なところ、人との繋がりである。
4コマ漫画を通じて様々な反応をいただけるようになった。うつになってから、人と接することへの恐怖感や億劫感を感じてきた。
しかし、同じ悩みや不安を抱えている人たちがこんなにもいて、そして皆さん本当にあたたかい人たちばかりだった。
いまうつで苦しんでいる方や、悩んでいる方、人間不信になられてる方達に、『こんな世界もあるよっ!!!』てことをこれからもどんどん伝えたいと思う。
そしてそういった方々に、少しでも笑いや癒しを提供できれば、うつになって本当は良かったんだよ、と思える時期が自分にやってくるのではないかと感じる。